徳島がん対策センター - 徳島県のがん治療に関する情報を掲載しています。【ホスピス・緩和ケア・がん治療と仕事の両立など】

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がん治療中に

がんで困った時のQ&A

緩和ケアコラム・ホスピス

もしも再発したら

がんの再発に対する不安や、再発に直面したときの支えとなる情報をまとめた冊子です。
がんの再発という事態に直面しても、「希望を持って生きる」助けとなりたいという願いを込めて、
再発がんの体験者、がん専門医らとともに検討を重ねて作成されたものです。

がん治療中に役立つ情報

がん化学療法を受ける方のためのQ&Aです。
がん患者さんとそのご家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活を
ナビゲート(道案内)します。
日本で唯一米国国立がん研究所(NCI)とライセンス契約し、PDQ®日本語版をはじめとする
がんに関する最新かつ包括的な情報を配信するサイトです。
がんになっても仕事を続けたいと考える、がん患者さんをサポートする参加型サイトです。
がん患者さんはもちろん、「がんと就労」に関心がある方を対象にしています。

がん治療をサポートする口腔ケア

はじめに

がんは、昭和56年からわが国の死亡原因の第1位となり、国民の生命および健康にとって重大な問題となっています。一生の間にがんに罹患するリスクは、男性:54%、女性:41%と、日本人の2人に1人ががんになる状況です(独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター 平成15年調査)。
徳島県のがん罹患率(1年間に人口10万人あたり何人ががんと診断されるか)は、男性2,563人、女性1,991人となっています(独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター 2008年調査)。徳島県の人口は約77.6万人ですので、1年間に男性:19,889人、女性15,450人が新たにがんと診断されていることになります。

がん治療に伴う口腔の問題点

● がん治療には、手術、化学療法、放射線療法、緩和治療などがあります。それぞれのがん治療に伴う口腔の問題点を図1に示します。

がん治療に伴う急性期の口腔内合併症で最も頻度が高いものは、口内炎(口腔粘膜炎)です(写真下:3枚)。
●
● 頭頸部への化学療法や放射線療法、造血幹細胞移植や大量化学療法は、特に口内炎が強くでますが、通常の抗がん剤治療を受けた患者さんの約40%に口内炎が発症するといわれています(右図2)。
このうち、約半数は口内炎がひどく、がん治療の中断や投与量の変更を余儀なくされます。
写真4 抗がん剤や口腔がんの放射線治療が原因の直接的な口内炎は、口腔内が衛生的な人でも起こりますが、口腔内が衛生的でない人は、この直接的な口内炎に加えて、局所感染性(2次性)口内炎がおこります(写真4:右)。
歯垢(デンタルプラーク)1mg中(耳かき1杯分)には細菌が1000億個も存在しています。歯垢が石灰化してものが歯石です。抗がん剤などで体の免疫力が低下した場合に、歯垢や歯石が付着していたり、状態のよくない歯がある場合、細菌感染がおこり、口内炎が悪化します。
全身麻酔の手術を行う場合は、著しい動揺歯などがあれば、挿管チューブ挿入時に脱落し、食道や気管に迷入する恐れがあります。特に気管に迷入した場合は、気管支鏡を用いて除去しなければなりません。また、口腔内が不衛生であると、挿管チューブとともに気管内に歯垢(デンタルプラーク)を押し入れることになりますので、人工呼吸器関連肺炎(VAP)や誤嚥性肺炎などの術後合併症のリスクが高くなります。
写真5

大きな手術のあとは、しばらく人工呼吸器管理を行ったり、鼻から胃に管を通して栄養剤を入れる経管栄養を行うことがあります。口から食事をしないと口腔機能は低下し、乾燥するとともに口腔細菌数は通常の約7倍に増えるといわれています(写真5,6:右)。

写真6
がん治療に伴う後発性の口腔内合併症もあります。頭頸部への放射線療法後、放射線性骨壊死が生じたり、唾液腺障害による口腔乾燥症や味覚障害が生じることがあります。また、がんの骨転移に対してビスホスホネート系薬剤やデノスマブを使用された場合、抜歯などの処置を行ったあとに顎骨壊死や顎骨骨髄炎がおこることがあります。これらは、がんを克服しても、摂食・嚥下機能を低下させるので、食事を食べる楽しみを減らすことになります(写真7-10:下)。

●

がん治療を円滑に行い、生活の質を保つために

平成24年4月より歯科の健康保険に「周術期口腔機能管理」という項目が新設されました。周術期とは、病気が診断されてから、入院、麻酔、治療、回復といった一連の期間を指します。周術期口腔機能管理は、がん患者さんが治療を受ける前後に、歯科医師や歯科衛生士が口腔内の感染源を除去し、口腔衛生をよくすることで、口内炎の程度を最小限におさえ、誤嚥性肺炎や人工呼吸器関連肺炎などの合併症を予防し、生活の質を保ちながらがん治療を円滑にすすめるためにつくられました。がん治療前後の歯科受診(口腔内診査、X線検査、歯科治療、口腔ケア)が、歯の症状のない患者さんでも健康保険で行えます。

周術期口腔機能管理の流れ

  • がん治療を受けられることが決まったら、担当の先生に歯科への紹介状(周術期口腔ケア依頼)を書いてもらってください。
  • ●入院前までに歯科を受診し、口腔内診査、X線検査などの口腔内検査を受け、動揺歯や感染源となる歯の治療、歯石除去、口腔衛生指導を受けてください(写真11:左)。

    入院中は各病院の担当者が口腔ケアを行います(写真12:右)
  • 退院後は、地元歯科で定期的な歯科治療を受けて頂きます。

最後に

口腔ケアは、がん治療の生存率に直接影響を与えることはありませんが、がん治療に伴う口内炎の症状緩和、感染回避、治療完遂をサポートし、QOLを向上させる大切ながん支持療法です。がん治療を受けられる方は、ぜひ歯科を受診してください。

問い合わせ先

お問い合わせ先
徳島大学病院がん診療連携センター スマートフォンサイト
がん患者総合相談窓口
TEL(088)634-6442
平日:月曜日~金曜日 午前8時30分~午後5時

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